国の観光支援策「Go To トラベル」をめぐり、国土交通省は23日、当初は補助の対象にしていた運転免許合宿を対象から外すことにした。11月1日の申し込み分からは補助の対象にならない。事務局のホームページなどで周知を始めているが、事業開始から3カ月後の運用変更に戸惑う事業者も出そうだ。
トラベル事業は、旅費の50%分、1人1泊2万円(日帰りは1万円)を上限に補助する仕組み。35%分を旅費の割引にあて、15%分は旅先で買い物や飲食に使えるクーポン券を配る。宿泊日数に制限はないことから、運転免許の取得をめざす若者を中心に申し込みが増えていた。
事務局のホームページなどによると、旅行商品としての免許合宿の実態を確認していく中で、補助対象にすべきかを再検討した。その結果、合宿代の大半を免許の取得費用が占めているケースが多いことや、国家資格である運転免許の取得が主目的であることから、「旅行需要を喚起するという本事業の趣旨に沿ったものとは言い難い」と結論付け、対象外にすることにしたという。
一方で、講習費用と宿泊費や交通費を明確に区別できるものは、宿泊・交通費についてのみ、引き続き補助の対象にするという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル